注文住宅を1回目に建てたときに後悔したこと(4):リビング階段はやっぱりうるさい
こんにちは。
今回は家を建てた経験にもとづくリビング階段のメリットとデメリットを書きたいと思います。
デメリットの関しましては2回目に建てた時に解消しましたので、それも踏まえて。
リビング階段のメリット①: コミュニケーションがとれること
リビング階段のメリットは階段を通る際に、家族の誰かしらと顔を合わせる可能性が高いので、コミュニケーションが取りやすいことです。
あとは、リビングから二階へと空間が繋がっている感じがするので、なんとなく安心できます。
リビング階段のメリット② 2階の間取りに無駄がなくなる
どういうことかと言いますと、階段を家の端っこに作ると2階の廊下が長くなりがちになります。
階段が家の真ん中にあると、両側に部屋を作れるので、廊下の面積が少なくてすみます。
リビングは1階で大きな面積をとり、中心になりやすいので、そこから階段を作れば2階も自然と真ん中に階段がくるわけです。
我が家をリビング階段にしたのも、元々は2階に無駄な廊下を増やしたくなかったためです。
リビング階段のデメリット:音が上に行くので2階はうるさい
リビングからの階段は開放感もありますが、その反面1階の音が2階に行くので、2階にいるとうるさく感じます。
特に2階で寝る場合や、リラックス、集中することが多い場合は1階リビングのテレビの音や話声が結構気になります。
1回目に家を建てた時は音まで気にしていなかったため、そのままリビング階段を作ってしまい、失敗したなと思いました。
解決策は扉をつけること!
すごく簡単な解決策ですが、1階の階段前に扉をつければ、そこで音が塞がれるので、2階へ音が漏れることは少なくなります。
我が家では写真のような引き戸にしました。
普段は開けっ放しにしておいて、2階に上がる人が、勉強する、寝るといった時は閉めて行くようにしています。
これで音の問題は解消されます。
リビング階段を検討中の方は参考にしていただければと思います。
見落としがちだけど実は重要!:こんなところにもコンセント!?
間取りの打ち合わせが進んでいくと、コンセントの場所について考える必要があります。
一般的には住宅メーカーの設計士さんから提案されますが、「間取りやデザインのことで頭いっぱいでコンセントのことなんて考えてなかったー」となります。
そもそもコンセントなんて部屋の端っこにあればいいじゃない?くらいの感じで考えがちですが、実はコンセントの位置一つで生活の快適さが大きく変わってきます。
本日は我が家でも取り入れたあると便利なコンセントの位置をご紹介したいと思います。
掃除機をしまう収納スペースの中
コンセントというと部屋の壁だけと思いがちですが、クローゼットなどの収納スペースにも設置することはできます。
最近は充電式の掃除機やロボット掃除機が普及してますので、それらをしまう収納スペースにコンセントを設置しておけば、いつでも充電ができる上コードも邪魔にならず非常に便利です。
スマホ、タブレットを置いておく場所
普段スマホはどこで充電されてますか?
床に置いて充電したり、コードを延長して充電することが多いと思いますが、見た目が良くないですよね。
そこで普段スマホを置いておく場所にコンセントを設置するというのをおすすめします。
私の場合は、造作棚の奥にコンセントをつけました。
これにより、すぐにスマホが手に取れる上に、いつでも充電できている状態を実現することができました。
コンセントは低い位置と考えがちですが、当然、エアコン用のコンセントのように、高さに関係なくつけることができます。
自分の生活スタイルを考えてコンセントの位置を決めることでスッキリ
コンセントの場所決めは、打ち合わせの最後の方でおまけっぽくなりがちですが、コンセントを適当に決めてしまうと、非常に使いづらくなります。
住宅メーカーに言われるままに決めるのではなく、自分の生活スタイル、持っている家電などを考えて、じっくりと検討することが大事です。
注文住宅を1回目に建てたときに後悔したこと(3):「使わなくなる部屋」の見極め方と解決法
こんにちは。
注文住宅で間取りを考える際に考慮して欲しいのが、本当に使い続ける部屋かどうかということです。
家を建てる前は旦那さんであれば書斎が欲しいなーとか、奥さんであれば家事室が欲しいと考えますが本当に必要でしょうか。
皆さん限られた予算と土地の中で家を作るのが大半だと思いますので、お金もスペースも無駄にしないように慎重に作る部屋を決める必要があります。
使う部屋、使わなくなる部屋とは
使う部屋、使わなくなる部屋というのは自分や家族が過ごすことの多い部屋かあるいは物置のようになってしまう、人が寄り付かなくなる部屋かということです。
私の場合は主寝室を少し狭くして書斎を作り、妻はキッチンを少し犠牲にして家事室を作りました。
結果として、二人ともほとんどそれらの部屋を使っていません。。。
私は書斎ではなく、リビングのソファや寝室のベッドでテレビを見たり、本を読んでいます。
妻は家事室ではなく、リビングでアイロンがけや洗濯物をたたんでいます。
なぜ使わない部屋は出てくるのか
一つには生活スタイルの問題があると思います。
私は夜テレビを見たり本を読んでいるとそのまま眠くなるということがあります。そういう方、結構多いのではないのでしょうか。
そうすると書斎で読んで寝る時にベッドに移動するのが非常に面倒臭いわけです。
妻にしても家事室ではなくリビングで家事をするのは「ながら家事」をしているからです。
テレビを見ながら洗濯物をたたんでいるので、自然とテレビのある部屋で家事をしるようになってしまいます。
このようにささいなことのように考えられる生活スタイル、習慣によってどの部屋にいることになるかが決まってきます。
自分や家族がどの部屋にいることが多いのか、今の生活で考えておくことが大事です。
ネット上には自分の生活スタイルがわかる診断テストがありますので、やってみることをお勧めします。
ちなみに私は寝室を重視するタイプとでました。
使わない部屋はどうなって行くのか
使わない部屋というのは単純に「物置」になっていきます。
収納は家づくりで大事な要素なので、間取りを考える際に色々と工夫しますが、使わなくなる部屋も結局は物置と化していきます。
我が家の場合は、書斎に使わない扇風機やコタツなどの大型の季節家電、家事室には日用品のストックを置いておくようになってました。
非常に勿体無いことをしたなと思います。
使う部屋の考え方
家はどの部屋もフル活用しないと勿体無いので、その考え方をご紹介したいと思います。
1.最初に書きましたが、自分たちが普段よくいる部屋はどこかを考える
2.その部屋でいつも何をしているのかを考える
例)ベッドで本を読んでいる。スマホゲームをしている。
3.それでも部屋が欲しい場合は、普段の習慣を継続できるようにする
例)洗濯物を畳ながらテレビを見ているのであれば、家事室にテレビが必要
4.その部屋ですることに足る部屋の広さを考える
例)家事室でやること:アイロンがけ、洗濯物たたみ、パソコン操作など
自分がどういう生活習慣なのかをわかっているのは当然ですが、自分と家族だけです。
住宅メーカーの営業マン、設計士はそこまで理解してもらうのは不可能なので、自分たちでしっかりと考えて住宅メーカーに伝えられるようにしておくと良いと思います。
結構難しいなと思われる方は、まずは「理想の住宅診断」で大まかに把握しておくと良いと思います。
憧れる暮らしを実現してくれる住宅メーカーの選び方
こんにちは。
前回、家を建てる前に現状の不満を書き出しておきましょうと書きましたが、同様に要望も書いておいた方が良いです。
そして、要望を書き出すことで「憧れる暮らし」が見えてきて、そこから建てたい家につながると思います。
また、その「憧れる暮らし」を「家」で実現しようと頑張ってくれるのが、良い住宅メーカーの必須条件だと思います。
なぜなのか、順をおってご説明します。
要望は展示場や雑誌のイメージではなく、自分の実現したい暮らしで考える
展示場にある家は、あくまでハウスメーカーがユーザーに興味を持ってもらえるように用意しているものです。土地の広さ、予算などを考えるとなかなか実現できません。
それに本来一人ひとり好みは異なるため、展示場や雑誌の通りにしたいと思うのは表面的な捉え方をしていることになります。
そこで、「家の具体的なイメージ」は一旦置いておいて、まずは「自分の実現したい暮らし」を考えてみましょう。
その「実現したい暮らし」を住宅メーカーの人とよく話し合った上で、実現するための「プラン」を出してもらいましょう。
どんなに些細なことでも書き出すことが大事
要望は具体的に、どんなことでもいいから書き出すことが大事です。
例えば以下のような感じ。
- 夕食後は家族みんなでリビングでテレビをゆっくりと見たい
- 土日はお風呂で足を伸ばして半身浴をしたい
- 子供と一緒に料理を作りたい
- 休みの日はずっと寝ていたい
- 借りてきたDVDを一日中みたい
いきなり部屋、間取りをどうしようと考えるのではなく、このように何をしたいのかを書いていくことで、自分の建てたい家をイメージしやすくなります。
お客さんの実現したい暮らしを理解してくれる住宅メーカーを選びましょう
私が思うダメな住宅メーカーの営業マンは次の2つのことを言ってくる人だと思います。
- 最初の質問で「部屋はいくつ必要ですか?」「リビングは何畳くらいがいいですか?」のように「家」そのものについて聞いてくる
- 聞いてもいないのに「耐震性を高めるためにこういう機能を使っています」と自社の強みを話してくる
こういう営業マンは「家だけ」について考えてしまっているからです。
当然ですが、初めて家を建てるお客さんは部屋がいくつ必要で、リビングは何畳が最適なのかなどわかるはずがありません。
それなのに、お客さんの立場に立てずにこのように聞いてくる営業マンは、おそらく提案する間取りや住宅機能がすでにパターンかされていて、ささっと片付けたいのだと思います。
注文住宅というのは本来、自分と家族の「憧れる暮らし」を実現するものだと思います。
本当に優れた営業マンというのは、まずお客さんの「憧れる暮らし」を理解したいと思うので、たくさん質問してきて、一つひとつ掘り下げてくれます。
そして、「憧れる暮らし」を実現するための間取りや住宅設備、機能を提案してくれます。
私は2回目の家づくりでこのような営業マンと出会うことができ、その人にお任せしようと思いました。
まずは家族みんなで要望を出しあって、箇条書きし、それを営業マンに伝えてみましょう。その反応でお客さんの立場に立ってくれる営業マンかどうかがわかると思います。
注文住宅を1回目に建てたときに後悔したこと(2):自分と家族の生活スタイルを考えていなかった
注文住宅を2回建てて思うのはやっぱり、建てたい家はみんなそれぞれ違うんだなということです。
展示場や住宅雑誌のイメージを重視してしまった
1回目に家を建てた時は、何から始めたらいいかよく分からなかったので、とりあえず最初に展示場に行って、80坪くらいある大きな家を見学して、住宅雑誌で色々と素敵な部屋の写真を見ていたました。
結果、単純にそれらがいいなと思っていました。。。
なので、割とそのまま建てたのに近い感じとなり(実際は35坪なので展示場のとは違いますが)、見た目、デザインを重視して家づくりをしてしまいました。
展示場は本来、単に出来上がった家をみるためではなく、その住宅メーカーはどんな考え方で、どんなサービス、機能に力を入れているかを知るところだと思います。
だけど、その時は大きなかっこいい家というイメージが強すぎて、展示場の家に憧れるという状態になってしまっていました。
雑誌にしても綺麗に撮られた写真だけを見て「この雰囲気いいなー」なんて思って家づくりに取り入れてしまいました。
面倒臭くても一つひとつ考えなければいけない
住んでみて気づいたことは、自分たちの生活スタイルを考えていなかったということです。デザイン、見た目は家の一部であって、実際には必要な部屋、生活導線、家の空気、音の伝わり方、機能など、大変ですがたくさんのことを考える必要があります。
ただ、どうしても住む前にこれらのことを全部考えるのは難しく、住宅メーカーの人がリードしてくれればいいのですが、そうしてくれる会社って意外と少ないと思います。
耐震性に強みがある会社は耐震性の重要性をよく話してきますし、デザイン性が強い会社はやはりそこを強調してくると思います。
そのため、本当は注文住宅を建てる時は色々と考えなければいけないのに、どうしてもその住宅メーカーの得意とするところの話が中心になってしまいがちです。
1回目にそれを痛感したので、2回目建てる際は一つひとつきちんと考えるようにしました。
ひとつひとつ自分たちの生活スタイルを考えてみましょう
初めて家を建てる場合は全て考えるのは難しいと思いますが以下のポイントおさえておくと良いと思います。
1.今の家での生活の不満を具体的に書き出す
思っているだけだと見落とすことがあるので、書き出して不満点をあげることが大事だと思います。その際に不満は普段の生活、行動を軸に考えた方が良いと思います。
ダメな例:リビングが狭い
良い例:友達を2、3人よく呼んでリビングで家呑みする時に狭いと感じる
2.「なんで?」と不満の理由を考える
不満の理由を把握しておくことで、家を建てる際にどの程度で解消できることなのかが明確になります。
例:飲む時にテーブルをおくスペースが少ないから。
意外と住宅メーカーの営業マンは「リビングは何畳くらいがいいですか?」と聞いてくることがあるので、「リビングはこういう使い方をする、こういう家具をおく。南條必要ですか?」と反対に聞き返し、住宅メーカー側からの提案をもらう方が良いと思います。
3.書き出したらどの部屋に当てはまるのか、どのカテゴリになるのかをまとめる
不満はどこに対することなのかを最後に整理すると良いと思います。それによってそれぞれの部屋一つ一つを丁寧に考えられるようになりますし、カテゴリわけをすると機能面での課題が見えてきます。
カテゴリはわかりにくいと思いますが、例えば、「家事導線」「生活音」「暑い/寒い」などで良いと思います。
暮らし方の診断テストというのもあるので利用してみるとよりわかりやすいかもしれません。
注文住宅を1回目に建てたときに後悔したこと(1):リビングとダイニングを一緒にした
リビングとダイニングを一緒にしたのは失敗かなと思いました。
もちろんその家族によって違うかもしれませんが、私の場合は「生活音」と「匂い」が気になるタイプなので、その点で失敗したと思いました。
キッチンの音がリビングまで響く
いつも家族みんな一緒で過ごすと思っていましたが、妻はキッチンにいて、子供達はダイニング、自分はリビングというように、意外と近くにながらもバラバラのことをしているということがあります。
自分がリビングでテレビを観ている時に、キッチンで料理をしたり、食器を洗っているとその音でテレビの音と聞こえづらかったりします。
またリビングでリラックスして本を読んでいる時なども食洗機や料理の音が気になってしまうことがありました。(神経質なだけかもしれませんが。。。)
そのため、その部屋で「何をするのか?」ということを考えて部屋の間取りは考えた方が良いと思います。
キッチンでの料理の湯気や匂いがリビングに流れ込む
もう一つ気になっていたのが、キッチンでの料理中に出る湯気と匂いが結構リビングまで流れ込んでくることです。
換気扇を回していればそこまでではないのでしょうが、揚げ物をしている時の油の感じなどはそれでも気になりました。
飲食店でその辺りが気になる方は要注意です。お風呂上がりにリビングで寛ごうと思っても、部屋じゅうに油の匂いが漂っていると、寝室に引き上げていたりしました。
リビングとダイニングを仕切った間取りに変えた
これらのことから2回目に家を建てた際にはリビングとダイニングを仕切る間取りにしました。
部屋を広く使いたいときには扉を前回にできるようにして、料理をしている時やリビングでのんびりしたい時には扉を閉めて、空間を分けるようにしています。
お客さんがきた時にも、その人との関係性によってリビングダイニングの空間を一緒にしたり、分けたりできるのでとても便利だなと感じています。
1回目に実際に経験したことで自分と家族にとってどう、リビングとダイニングを使い分けるかを考えることができたので、2回目には家族で一体感も出しつつ、それぞれ自分がやりたいことをやる時には分けるということができたと思います。
注文住宅を失敗してしまう理由
はじめまして。yoshikun75と申します。
この度、2度目の注文住宅を建てました。
このブログでは2度建てたことで分かったこと、1度目の失敗をどう2度目にいかしたかなどを紹介していきたいと思います。
これから家を建てられる人の参考になればと思います。
よく本当に理想とする家は3度目に建てられるということを聞きますが、何となくわかる気がします。
最初に家を建てる時は何から始めようかなーってなって、展示場に行ったり、住宅情報誌を見たりして、見た目だけで、この家いいなーって思うことが多いと思います。
広いリビング、アイランドキッチン、家事がスムーズにできる間取りなど、色々な情報を目にすることで、その家が良い家だと思ってしまいがちです。
だけど、それは自分や自分の家族にも当てはまるのかというと、必ずしもそうではありません。
洋服でも流行りのマネキンが着ている服が自分にあうとは限りませんよね?
顔立ち、体型、年齢など、自分に合う洋服が人それぞれなように、家も人それぞれ。
最初に家づくりで失敗してしまう人は、展示場や雑誌のイメージで憧れてしまい、他の部屋は削ってでもリビングは20畳欲しいとか、実際は使わないスペースを作ろうと考えてしまいます。
その結果、実際に住んでみると使いづらい、飽きてしまうということが起こるわけです。
2、3回家を建てるということは1回目にそのことに気づいて、自分はどういう生活をしているか、家の中でどんな動きをしているかが見えるようになってくるので、自分が望む家を建てられるんだと思います。
しかし、2度、3度と家を建てるのはなかなか難しいと思いますので、1度で自分の望む家を建てるには何をしたらいいのかということを、私の経験をもとに紹介していきたいと思います!